☆★依頼車両的なぁ~5☆★アプリオ 4VP


ようやく作業開始致しました♪

まず始めは、やはり気になっていたフロント周りの点検or分解or交換です

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何度の言いますが、この車両は某ショップで仕上げ間もない車両で、依頼主さんが自ら選定したプランではなく(パーツ構成全般)気に入った出来ではなく、尚且つ納期がかかり過ぎ(年単位)で、自らショップから嫌気をさし引き上げてきた車両です

写真で見て頂くと判るかと思いますが、去年もこんな状況の車両が入庫した覚えが御座いますが、ブレーキ周りにまたSUSボルトに交換されていますのが判るかと思います

何度も説明はしませんが、何故SUSに変更するか理解に苦しみますなぁ~

キャリパーサポートを使用してるのも考慮するとこの様な選定にはなるはずが無いのですがぁ

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左が装着されていたSUSボルト、右が今回交換する鉄製ボルト

純正ブレンボに使用されているボルトも鉄製で、半ネジ仕様ですが、取り付けてあったSUSボルトは全ネジ仕様でした(汗

まず有りえませんなぁ~

SUSは特性的に腐食には強いですが、例外が有りアルミ部分に使用する際は科学反応で腐食が発生する可能性が大で、ボルトが伸び易い特性も有りますので、ブレーキ周りの様な熱変化が大きく変わる箇所のは都合悪いんです(最悪ポッキリ折れます)

尚且つキャリパー、サポート自体アルミ製ですので相性が悪いのは言うまでも御座いません

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そしてこの車両に装着されているディスクローターは200mmが装着されていますので、ホイールを外すだけで面倒な作業になるのはここも言うまでも御座いません

予め、ホイールを脱着する前に、ディスクローターのボルトを緩まさ無ければキャリパーを外す事が出来ません(ホイールとキャリパーのクリアランスが少ない為、ディスク自体遊びを作りキャリパーを外す為)

ですので、ブレーキは効くのは良いですが、メンテが面倒ですし、やはりブレーキが利くようになる上、やはりボルト周りには気を回さないと危なくて安心して走行出来ませんねぇ

エンジンにパワーがあれば尚且つ、スピードレンジが高い所からのブレーキングを行いますので、尚更注意が必要です

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そして依頼主さんに事前にお聞きしていましたが、この車両を某ショップから自走で引き上げて来た際、帰宅途中で何やらフロント周りから異音を発生し、自宅には何とか到着して、ご自分で点検した見た際に、何とディスクローターのボルトが3本とも緩んでいて(1本はかなり緩んでいたみたいです)、まず有り得ないですよ~と言っておられました

まぁ~当たり前ですが~

上の写真を見て頂くと判りますが、ディスクローターボルトにネジロック剤を塗っていないのが原因です(汗

有り得ませんなぁ~

この状態でよくセッティングの際走行出来たのか謎です

実際にエースウィルメーターも製作の際装着みたいですが、私の所に入庫した際のトリップメーターの距離は80km程でした(汗

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これがボルトが緩み、フォークのアウターチューブに接触した傷跡ですなぁ~

もしかしたら、長距離の走行していたらフロントブレーキが故障が原因で事故を起こしていたかも知れません

しつこく言いますが、実走行をキチンとして、再度各ボルト類を点検したのでしょうかねぇ~(汗

プロを名乗って作業をしてるとは思えない作業の未熟さですなぁ~

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フロント周りもこの車両は4LV2ですが、依頼主さんが以前某量販店でSA16J純正フロント周りを購入して(前期)、車両製作依頼の際持込取り付けたと言う事ですが(フォークASSYのみ社外に変更)、4LVですと、ステムのアンダーブラケットのフォークサイズが25.5mmですのでSA16J(前期)ですとフォークピッチともに共通ですので、何でワザワザステムまで交換したのかなぁ~と思いましたが、分解するまでは理解出来ませんでした

この手の社外フォークは基本インナーチューブが26mmベースで、25,5mm仕様のフォークはアンダーブラケットの取り付け部のみ外径加工してあるんです

そして取り外し(フォーク突き出し加工をしていないので、ステムごと取り外さないとフォークをバラす事が出来ませんので面倒です)、確認致しましたが、何とSA16J(中期、後期用)のステムでしたw

ですので、26mmとなりますので、ステム交換せず5FA、3VR、3VP純正フォークを流用可能ですなぁ~

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そして、この手の社外フォークはデフォですとかなり硬さ、フィーリングのバラつきが有り、依頼主さんも足全体が硬過ぎて跳ねますという事で、私も試乗した際同じ様な印象に思えました

この状態で、スロットルを全開にして走行するには怖い印象しかないですし、危ないだけの代物です

新品で取り付けまだ間の無い感じですが、この手の社外フォークに使用されているフォークオイルは非常に硬い物が入っていて(G20よりも硬い)、尚且つ左右でオイル油面が全然違うなんて事は当たり前で、この辺を一度点検するだけで、かなりフィーリングが改善出来ます

そして、このフォークもオイル交換致しましたが、やはり左右でオイルの量が違いました(汗

更にこのフォークはSTDサイズとショートタイプが選べたかと思いますが、スプリングを約3巻きほどカットして(遊びは出ません)取り付けると突き上げ感も減り、チョイともうチョイ硬くしたいなぁ~と言う際がシムを追加して調整します

ですが一度オイルのみ交換後、その後必要に応じてカットした方が良います

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ヤマハ純正フォークオイル(G10)を油面はマル秘で組み込み、一番初めに1本ずつオイル交換して、フィーリング変化を手で押し下げましたが、明らかに変化しております

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ステムにフォークを組み込み、車体に戻しました

これで、だいぶフォークのフィーリングも変化していると思いますので、取りあえずこれで様子を見ますが、必要に応じてセットを変更も致したいと思います

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後、点検の際バラシて行く段階で気が付いたのですが、ホイールベアリング内、シール、アクスルシャフト等に全くグリスが塗られていないのですが、どういう事ですかねぇ~

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純正ディスクローター用ボルトなのですが、一つ気付いた事があるのですが、以前はこのボルト純正で注文した際初めからネジロックが付着していたのですが、今回注文した物はには付着していなかったので、仕様変更したのかなぁ~と思った次第です

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ですので、ネジロック剤(中高度)の物を使用します

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脱脂後、ネジロック剤を約ネジ目部に1/2程塗ります

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そして、キャリパー合わせ部のボルト、キャリパーサポートボルトをSUSから新品鉄製純正ボルトに変更し、ディスクローターの純正ボルトも新品交換、ネジロック塗り込み装着致し完成♪

フロントフォークのフィーリングはオイル交換、油面調整のみですが、全く違いしなやかに稼働し、突き上げ感も減少しております

ブレーキ周りもこれで安心出来るかと思いますが、マスターシリンダーも交換いたします

始めに走行に一番重要な箇所から改善しないと、エンジンパワー有り気で弄っても危険なだけに、安心出来ません

また色々作業状況を更新して行きます♪

でわでわww