★☆依頼作業的なぁ~ブレーキ周り★☆SA16J リモコンJOG 3WF
今回は以前にも入庫した、SA16J JOG-C(5SU2、3WFエンジン換装)です
以前納車して、依頼主さんは有る程度走行はしていたみたいですが、その後長期保管をしていた見たいですが、いざ久々に乗ろうと思い、ふと車体を止めておいた箇所を見るとオイル痕が有り、ブレーキ周りを見ますとオイルが付着しており、ブレーキレバーを握った際も全くスカスカな状態になっていたと言う事でした
恐らくキャリパーに何らかの影響が発生しフルード漏れを起こしてると思われます
このキャリパーは以前私のストック品を組み込みましたが、キャリパー自体はざっと洗浄はして組み込みましたが、完全にバラシ、オイルシール関係は交換せず組んだ物です
ですが一気にフルードが漏れてる訳でなく、少しずつ漏れてる感じですので、恐らくオイルシール劣化、その付近にアルミ腐食が発生してる恐れが濃厚です
今回OHの際交換する部品は、オイルシールKIT、ブリーダーボルト、Oリング、ブレーキパッドです
ブレーキパッドはベスラ製(SD-256)です
パッドはまだ残ってはおりますが、やはり漏れたフルードを吸ってしまっていますので、今回は交換となります
コチラはブレンボキャリパーに使用されているOリングと同等品の物です
純正部品では出ない部品なのです
そしてJIS規格ではないので国内では入手困難なOリングです
今現在は漏れてる様に見えませんが、オイル付着の形跡が御座います
後はフロントフォークのブーツ部分を見ましたが何やらココも漏れがある様に思います(汗
ブリーダーボルトはこの様にサビサビでかなり腐食しておりますので、ボルトも舐めていますので、ウォーターポンプフライヤーで挟み回して撤去致しました
そしてキャリパーを全バラに致しました
ピストンは変な当たりの強い箇所も無く、状態は良いです
オイルシールは見た目では変に剥離、磨耗してる様な感じでは無いですが、その周囲の稼動部分に若干腐食が見られますので、この辺は要因でフルード漏れを起こしていた可能性が御座います
そして、オイルシールを取り外し、キャリパーボディーを洗浄しようと思いましたが、その際オイルシールが収まる溝に何箇所か腐食が見られ、恐らく腐食が膨らみオイルシールも同時に膨らみピストンの当たり変化が起き、フルードが少しずつ漏れていたと思われます
ですので、キッチリオイルシール溝内を洗浄し、腐食が比較的凄い箇所はボンスター、耐水ペーパーを軽く当て馴らしました
キャリパーボディーを洗浄し、ラバーグリスを塗りオイルシールを組み込み、ピストンをキャリパー本体に挿入してみましたが、変な負荷の掛かった様な感触も無くスムーズに稼動致しております
何度かピストンツールを使用し、ピストンをストロークさせてみましたが、ご覧の通りラバーグリスが薄っすら乗って、変なグリスムラの形跡も無いですので、密閉して稼動してる事が判ります
ブリーダーボルトも装着致します
その後、Oリングも所定の位置にラバーグリスを塗り装着し、キャリパー本体を合わし組み込み、パッドを組んで完成♪
私の場合、パッドグリス、ラバーグリスは、左に見えるジャバラの入れ物に入ってるグリスを愛用しております(内容物シリコングリスです)
キャリパーを車体に戻し、エア抜きを行いましたが至って問題なくブレーキタッチもカッチリとなりましたが、オイルシール交換しておりますので問題ないかとは思いますが、やはり有る程度様子を見て判断が必要かと思います
それとフロントフォークのオイル漏れは、取り合えず一度オイル、汚れを拭き取り有る程度走行し、再度確認した際漏れてる様ですとオイルシール交換する必要が出てきますので、依頼主さんにはお伝えは致してはおりますがご返事待ちです
次はヘッドライトLED化、全波整流化作業を行います♪
でわでわww