☆★点検的なぁ~☆★JOG アプリオタイプⅡ4VP


急にエンジンがストールしたと言うご連絡が御座いましたので、お約束して車両を持ち込んで頂き、点検する事に致しました♪

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4LV@4VP仕様です(クランク、シリンダー関係は純正仕様で5FA1純正マフラー専用フルポート加工、TK16キャブレター)

エンジンが止まる前とかに、予兆は無かったという事で、坂道を登って居たらいきなりエンジンストールして、再度エンジンを始動しようと試みましたが掛からず今に至ってる感じと言う事です

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キックした感じでは、圧縮は抜けてる様な感じでは無いですので、ここは問題ないかとは思います

そして、プラグを確認致しましたが、スパークもしており、プラグもガスでカブっていませんでした

ですので、一番怪しいキャブレターの様に思い、始めエアクリーナーを取り外し、手の平でチョーキングしながら強制的にガスを送りながらセルを回してエンジン始動を試み、何とか初発し、カブリながらもエンジンは無事始動致しました♪

しかし、この位強制的に仕込まないとエンジン始動が困難なのは、やはり根本的に何か原因が有るのは確実です

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そしてキャブレターをバラシ、内部を目視しようと思った時、スロットルバルブキャップのボルトが若干浮いており、ボルトを取り外しましたらこの様な状態となっておりました(汗

またもやTK16(前期物)3YJ品番の物を使用しておりますが、ココの目地が逝かれ、スロットルバルブキャップがら2次吸気を吸ってガスが薄くなり、エンジンストールになった要因かと思います

やはり、このTK16(前期物)はトップキャップの留める目地が極端に弱い事で、振動等でボルトが緩み、ガタが発生し、スロットルを開けますと、キャップが引っ張られる傾向になりますので余計負荷が掛かってくる箇所です

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ですが、若干目地が残っておりましたので、ボルトをトラスボルト(M5ー15mm)に変更し再度車体に戻し、エンジン始動致しましたので、改善されたと思います

と言う事で、このTK16キャブレターもへリサートを使用し、修正、強化を行ないます

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後、依頼主さんが「エンジンが暖まってくると(駆動系)、変速ムラが発生している感じのフィールになるんですが、何が悪いんでしょうか?」と言う事でしたので、駆動系も点検致しました

そして、セカンダリー側を取り外す際、トルクカムを縮める為手でベルト面を握りましたが、何故かかなり手応えが硬く、何か抵抗になってる感じでしたので、セカンダリー周りをバラシましたが、トルクカムの溝が、以前入庫した際、若干段減りしていましたので、修正し取り付け、溝の状況は変化は差ほど無いですが、トルクカムをストロークさせると、かなり抵抗が有り(フェイクストシーブのボス部)、恐らくこれが原因となっていたと思われます

恐らく、冷感時でこの位抵抗が有ると、駆動系に熱が入ればクリアランスが更に無くなり抵抗になっているのは想像が付きます

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トルクカムのボス部を見て頂けると判りますが、この様に当たりが強くなっているのが、良く判ります

恐らく理由は、トルクカムの溝が減って、鉄粉が運が悪く、ボスに食い込み動きを悪くして、それをきっかけにボス部クリアランス変化したと思われます

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取り合えず、一度グリス等を洗浄して、各部当りを面出しして調整し、新規てグリスを組み込んでみました

これで取り合えず正常に稼働するようでしたら、まずここが原因となっていたのは間違い無いですが、いずれにしても、ここは依頼主さんにも言いましたが、新規で交換した方が良いとお伝えは致しました

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プライマリー側はベルト粕が付いておりましたが、各部編磨耗はしておりませんので、コチラは状態は良いかと思います

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後、依頼主が「気のせいか判りませんか、若干エンジンの圧縮が低くなった様に思うのですが?」との事ですので、取り合えず今回は一時的お預かりして、腰上もバラシ点検して、目視して何にも変化が無いようでも、新品純正ピストンリングに交換して組み込もうと思います(この腰上は依頼主さんのストック品をベースにフルポート加工しておりますので、リングは使い回しの物ですので、今回は序に新品に交換致します)

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以上!

でわでわww