★☆CPIエンジン基本整備不足的なぁ~★☆
先日、以前から知り合いから製作したエンジンを一度点検して頂きたいと言われてました、出張して来ました♪
以前にも、一度拝見して来たのですが、エンジン始動後、アイドリング時一定の音ではなく、たまにカラカラ音が出ていたので気になり、この車両は今だクランクベア交換していなかったので、ベアリングが破損している可能性が大だと思い、今回本人が初のエンジン割り(3WF用45mm赤クランク新品、ベア関係)に挑戦して(一通りアドバイス致しましたが、やはりCPIエンジンは、ヤマハエンジンの様には行きませんので)組上げた見たいです。
これが、後期型ビーク100ですww
そして早速エンジン始動いたしましたが、やはり以前出ておりました音がまだ出ています(汗
本人に、クランク組み込み時の一通りの作業工程を聞き、まずクランク自体組んだ段階では(駆動、セルギア、ジェネ系無し)の状態ではスルスル回り、異音も無いと言う事でしたので、その場合は、前にも音が出ていて、クランク、ベアも交換して音が出ていると言うことは、やはりその周りの補機類に何か原因が有ると思い、まず駆動系を取り外し確認。
そして、一番怪しいセルワンウェイクラッチを取り外した時断言出来ましたww
ゴミが溜まり、クラッチピン、スプリングが固着して役目を果たしていないでは有りませんか(汗
汚いです(汗
洗浄後です。
かなり頑固で、ピン、スプリングをバラすのもかなり困難な感じで、ビッシリゴミが溜まっておりました。
思いましたが、クランク割って、補類機関係も必ず取り外しているのに、何故序に点検、清掃しないのか私的には理解出来ません。
部品をバラして洗浄して点検しておれば、このトラブルは防げた箇所ですし、もう2年位所有しているマシンですので、色々点検し有ると思っていましたが、私の間違いでした(汗
弄る(チューニング)をする前に、やはり、基本整備も出来ずに、挑むのは危険な考えです。
チューンを有る程度出来る様になった方に多いのは、トラブルが発生し、チューンした箇所が不具合と断定し、基本箇所を追って点検を疎かにし、結局「何だぁ~こんな箇所かぁ~」と言う落ちになるか、最終的にはドツボに嵌る感じになります。
今回の件は、その1例です。
基本整備も、私的には立派なチューンだと思っております。
中古車両、エンジンは私は間違い無く最低補機類は、確実にバラシ、清掃し、ノーマル現状に近い状態にし、そこからチューンして行きます。
そしてまたもや、発見(汗
クランク組み込みの際、シールを打ち込んだのでしょうが、これじゃ意味が御座いませんww
これじゃ、1次圧縮漏れ漏れですよ~
塩ビパイプで治具を即席で製作し、通常位置まで打ち込みましたww
初のエンジンバラシなのですが、元の状態を理解出来ていないのは当たり前ですが、今の時代はデジカメが有りますので、判らなくならない様、撮影しておき見比べれば理解出来ると思います。
そして、ここまで来るとシリンダー周りも心配ですので、脱着。
外す前に、違う音(たまにパタパタヘッド付近から音が出ていた)が出ておりましたので、シェラウドを外し内側を確認いたしましたが、オイルが付着している段階で、圧縮漏れをしているのは確実でしたので、本人に聞きましたが、スタットボルトを抜いて、組み込みの際、CPI純正は取り外し、ヤマハ純正ではなく、某社製補修用スタットに交換し取り付け(怪しいネジピッチ)、2本だけエンジン側のタップが駄目になり液ガスを塗り誤魔化したとの事(汗
非常に雑な作業です。この部分は圧縮が掛かる部分ですので、こんな事で誤魔化せる訳が御座いませんよww
CPIエンジンは、しつこいまで私は言っております、ココラ辺はヤマハエンジンよりシビアですので、慎重に作業しないとこのようになってしまいます。
またエンジン降ろして、エンジンスタット部にヘリサートする作業をし(M7)組み込むしか御座いません(爆
取り合えず、以上です(汗