★☆依頼車両。JOG90 エンジン的なぁ~★☆


先日、ようやくF周りの作業も落ち着き、早速エンジンを車体から下ろしました♪

そして、降ろす前に、オーナーに会う事がございましたので、今の現状の状態で序に試乗して頂きました。

感想は。F周りはブレーキが良く止まるようになったのは当たり前ですが、エンジンは、キャブセットのみ変更しただけで、この状態でもかなり良いと言って頂けましたが、まだまだこれからですと、お伝えいたしました。

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やはりクランクを一度割って有る様な形跡は無く、私の想像通りクランクは補修用に交換は先ずしていないと思われます。

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そして、オイルポンプを取外す序に、オイルポンプの汚れに比べ、何やら周囲がオイルだらけでしたので、ポンプギア周りを目視する為、ガスケットを取外した瞬間(ガスケットも剥がした形跡無し)、オイルがドボドボこぼれてくるでは有りませんかぁ~(汗

匂いを嗅いで見ましたが、やはりオイルとガスの匂いが致しましたので、オイルシールが伸びて1次圧縮漏れが予想出来ました。

この点からも、クランク交換はまずしていないのが判りますし、シール止めのステーボルトも緩めた形跡は御座いませんでした(汗

シリンダーASSY、駆動系をドンガラ状態にし、クランクを回転させましたが、変な異音も無く、ベアリングはまだ大丈夫な感じが御座いますが、ココのシールが逝くのは稀ですので、もしかするとクランク自体が影響の無いくらいだと思いますが、振れている可能性も有ります。

ですが、私的には割った方が良いとも思いますが、予算の関係上、今回は、シールのみ新品交換で様子を見ます。


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                      4DMシリンダーですねぇ

 取外して、シリンダー内径を測定致しましたが、54mmでしたので、96ccシリでした♪

4DMシリは、50mm(STDボア)の場合も有りますので、外観からでは判断できません。

  外観はまだ綺麗ですので、装着してそんなに時間が経っていないと思われます。

ヘッドは3WF品番(フィン枚数10枚)、3WF3までこれが装着されております。3WF4以降は3VR品番(フィン14枚)が装着されております。

     面研もしてあり、約STDの状態より、0.9mm程削り落としてありました。

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      リードバルブは、恐らくK○製ビックリード、インマニは、4WX純正

これも換えて間もない感じでしたので、シリンダー導入時に同時に交換されたと思われます。

    インマニはこれを使用しますが、リードバルブは5FA純正に交換いたします。

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右のクランクは3WF純正、見てもらうと判りますが、やはりこのエンジンのクランクも3WF純正でしたww

              コンロッド刻印も、3R101 YAMAHAです。

前オーナーは、社外クランク交換してるという事を説明して出品していたみたいですが、その方も前オーナーからエンジンのみ購入時聞いた話の受け売りにし、お伝えしたみたいですが、因みにエンジンマウントのボルトは外した形跡が無いので、この車体その物に搭載されていたエンジンだと私は思いますので、悪い言い方ですが、騙された感じかと思います(汗


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こちらのオイルシールは簡単に交換が出来ますので、取外して新品との内径差を測定したいと思います。

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              上が装着されていたオイルシール、下が新品

シャフト上で、オイルシールを斜めにすると良く判りますが、角度が付くほど内径が広がってるという事が、測定しなくても簡単に理解出来ます。

実際、ノギスで測定致しましたが、約0.5mm拡張気味でまずオイルシールが原因で1次圧縮漏れを起こし少しずつオイルポンプギア周りに徐々に蓄積されたと思われます。

ココ最近はこの手のトラブルは有りませんでしたが、後はシリンダーをフルポート加工(この車両は3WF純正マフオンリーで今後も乗っていきますので、久々に3WFマフ専用ポート加工を致します)