★☆依頼車両 ビーノ(5AU)的なぁ~★☆


  先日お預かりした、ビーノ(5AU)を帰宅後駆動関係を模索してみました♪


ビーノの詳細は、エンジンはほぼSTDに近い状態で、腰上のセットをSTDベースガスケット2枚、ヘッドがスケットをSTDを1枚入れて有りますとの事ですが、デチューン?的なぁ~感じにして有るみたいです(汗

                  キャブはTK16、マフラーは3WF純正後期

ハーネスは、この車両は5AUですが、SA10J後期のハーネス引き直しをし、ジェネ、ローターも規制後使用になっており、CDIは5FA01中期、後期用で稼動しております。

駆動系は、横○プーリー(細ボス)、3AA純正フェイス(頂点カット仕様)、3WF純正ベルト、3FC純正トルクカム改、0.5mmオフセットシム、3GF純正クラッチ、5FA1純正センスプ、Gロック用純正2枚アウター

          ギア比は、13   48/13   42  最終減速 11.92の真ん中のギアです。

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                          ケースを開けた内部の状況です。

 3WFプーリーケース剥き出し仕様でしたが、以外にベルト粕が出気味なのがチョイと気になりましたなぁ~

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横○プーリー、3WFベルト、3FC純正トルクカム改の仕様で、ここまでベルトが上がってる状況ですと、かなり最大変速時、ベルト負荷が掛かり過ぎていて良い状況とは言えませんねぇ

              フェイスタッチもキッチリ行なわれております。当たり前ですがww

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ベルトも確認致しましたが、まだ交換してままならない3WFベルトでと言う事ですが、もう16.1mmまで育っており、トルクカムの窪み(シール箇所)にタッチしているベルト痕を拝見致しますと、落ち切ってるのは判りますが、恐らくプライマリー側がストロークし過ぎて、先程見たプーリーの最大変速時のベルト位置を考えるとかなり引っ張られ、ベルト痕が濃く出ている事もこういう状況になっていると理解出来ます。

最大変速時、ベルトに有る程度撓みが出来てる状況が作り出せてるマシンのベルトは、上の写真のように濃く削れる様な状況にならず、薄く残る状況でマーキングされます。

ベルトが上まで変速出来てる、使い切れる等状況は、良い状況かといえばそれは一概には言えませんなぁ~

3WFベルト、横○プーリーのセットならば、プーリー径が100mmですので、95mm程の位置で問題なく負荷が掛からず稼動致します。(トルクカム稼動域延長は必須です)

ベルトを長くすれば対応出来ますが、やはり長くすれば抵抗になりますし、非力なマシンにこういう状況で仕上げますと、まず抵抗になるばかりで、デメリットだけしか発生致しませんなぁ~

セカンダリー稼動域を変更しておりますので、そこまで追従するなら、最大変速時ベルトがヒートしてる状況(引っ張られ過ぎ)の状況を改善し(撓みを作り出す)、最高速を稼ぎたいので有れば、ギア比を変更した方が良いと思います。

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           上が3AA純正(STD)、下が装着してあった3AA純正(頂点カット済みです。

            私的に頂点カットはロスになるだけの加工としか思いませんなぁ~(汗

             ベルトが引っ張られる状況を作り出しているのはこれが原因です。

頂点カットは落とし込みの際、やはりベルトスライド面の面積が減りロスになるのと、上の状況になりますので、デメリットが有ります。(3AA,や3KJ純正フェイスは尚更です)

横○プーリーや、純正改等でしたら、ストローク稼動域が確保出来ていますので、純正フェイスで事足ります。


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落とし込みもまだまだ改善出来る状況ですが、クローワッシャーが3mmタイプ(4JP、5AU等)が装着されておりましたので、これを2mmタイプ(3YK等)の物に交換し、キックギアの位置関係を設定し直さないと、シム追加が出来ない状況になります。


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横○プーリーですが、前にも記事に致しましたが、ランプレートのエッジが最小変速位置で逃げ加工しませんと、ローラーガイドにキズが入ります。

キズが有ると言う事は、接触してプーリーが浮いてる状況になっていると言う事は落とし込みがキッチリ行われてないと言う事ですなぁ~

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           ランプレを見て貰うと判りますが、やはり当たってる痕跡が有りますなぁ~

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現物合わせをしながらレートエッジ加工をし対応。


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こちらが、セット変更前のセカンダリーのベルト位置







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こちらがセット後のベルト位置です。

シムは、1,0mm追加し、3AA純正フェイス(STD)に変更、ローラーは現状の状態

この位が丁度良い感じですなぁ~






                                 そして試走

交換前は、加速はソコソコ良い感じでは有りましたが、最大変速後ある程度距離がある状況で引っ張りゆあk程まで速度が出ますが、やはり駆動から負荷がある感覚が有り、下りでも伸びませんしエンブレが掛かってる感じのフィールでしたので、やはりベルトに負荷が掛かってる状況でこのセットを見て理解出来ます。


ですが交換後は、プライマリー側のベルト位置も5mm程下がってる状況でありながら、落とし込みも変更致しましたので、加速も気持ち良くスパっと出て最高速はゆわkまで到達し、区間タイムはかなり改善され、下りでもベルト負荷が減少致しましたので、メーター読みでよわkまで伸び駆動系のストレスもキッチリにエンジン出力を駆動に逃がし切れてる状況になりましたなぁ~


最大変速時ベルトに負荷になる状況ですと、クランクにも負担がかかり回転上昇も鈍くなる傾向になり、非力なエンジンではここが重要で、逆を言いますとハイパワー車ですと、パワーで誤魔化され、体感し難いですが、やはり負担は掛かっておりますので、ロスになるのは言うまでも御座いません。



この辺を理解出来るようになりますと、エンジンパワーはそんなに無くとも結構良い状況のマシンを仕上げられたりましますww


           後は、部品待ちですので後日また更新したいと思います♪