★☆依頼部品加工的なぁ~ボアアップKITフルポート加工★☆JOG アプリオ


今回は、去年に依頼があったJOG系(50エンジン用)ボアアップKIT(KJT製 44mm 59.6cc)、フルポート加工、ヘッド面研致します♪

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このシリンダーKITはもう随分前から国内に輸入されて来ておりましたが、当初の品質はかなり雑な品物で、購入しポン付けしたいと思わない程の物でしたが、今現在はかなり品質も安定してきており、ポン付けしても問題ないレベルにはなって来ています

KJT製ボアアップシリンダーは他にもボアの大きい物が設定されておりますが(STDボアも有り)やはり、ボアアップシリンダー(47、47.6、48mmのオーバーボア気味な物
)は耐久性、熱ダレにに弱く(水冷エンジンは別)、かなりセッティング、走行管理出来る方でないと即抱き付いたり、エンジンを破損させる要因になります

私的に、今まで50エンジンベースで弄っていましたが、44、45mm位のボアに抑えてチューニングした方が、耐久性も有り、コアなフルポート加工しても熱ダレも起き難く、正直この位のボア径の方が、ピストン重量も抑えられ47mm以上のボアアップKITよりもメリットが有ります

しかし、パワーアップを考えますと、やはり修正して手を加えて上げなければパワーアップには繋がり辛いのが現状ですなぁ~

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KJT製ボアアップシリンダーの排気ポートの形状です

シリンダー上面から約23.0mmですので、純正シリンダーに比べ、タイミングは早めに吐き出し出来る感じです

ですので、排気ポートタイムングは若干早める傾向にし、弦長の形状、幅の変更をメインで行って行きます

後は3WF純正マフラー装着を想定して設定致しますので、それを考慮してポート加工致します

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排気出口は、純正形状と同等となります

私的にこの辺が他のボアアップKITとは違い純正形状で設計されておりますので、無駄に口径がデカイ物ですと、絞りたい時に設定出来ないのがデメリットですねぇ~

私の場合、ほぼ形状は変更せず、排気ポート形状を変更した事により、排気ポート内部はエグリ形状に沿って拡張はされてはおります(この辺を考慮して彫って行きませんと、ピーキーなエンジンに仕上がり、低速域がすっぽ抜けてしまい、折角の3WF純正マフラーの美味しいパワーバンド内のトルクが稼げなくなります)

ピーキーなエンジン仕様にしたいならそれに伴い、マフラーの交換をして、それに合わせポート加工施した方がまず、纏まりも良くピーキーでも上の回転域でのパワーバンドの幅が広く取れますので、無駄の無いエンジンを仕上げる事が可能ですなぁ~

ようは、どの様に車両を仕上たいかを明確にして仕上ないとピンポイントで設定するに辺り、中途半端な車両が仕上がってしまい、それが顕著にセットアップの際エンジンの状態に出てしまいます

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掃気は所々荒い仕上がりの箇所が御座いますが、修正出来るレベルです

そして、シリンダーに付着しているオイルを清掃して、ピストンを挿入してクリアランスを確認致しましたが、若干キツイかなぁ~と言う感じですが、この程度は想定内ですので、ピストンの当たり調整すれば調整できます

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ポート加工完了♪

ですが、休みながら作業しても、慣れている作業でも約3~4時間は掛かりますなぁ~(汗

この手のシリンダーの材質(鉄)の硬さは、純正シリンダーに比べるとやはり柔らかめで、このシリンダーも加工してる際にそれは判る位です

純正シリンダーの良い所はこの要因もかなり品質に重要な事かともいます(耐久性等)

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排気ポート内、出口はこの様な感じです♪

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ピストンは形状不良の箇所を大げさに削り、後は各部面取り、バリ取りを行い、ピストンクリアランスを行い、最後マル秘加工を施し完了♪

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掃気周りは、形状不良の箇所を修正、砂取りし、第三掃気(ジェットポート)は角度がボアに対して適正値で無いので、噴出し角度変更を行いました(ボアアップKITのジェットポートはほぼ致さないと駄目なレベルの物しか無いです)

ピストンクリアランスも確認致しましましが、問題ないですが、後はリングを装着して確認してみます

後はヘッド面研して加工が完了すれば、発送可能になります♪

でわでわww