☆★依頼作業的なぁ~エンジン製作13 腰上調整模索☆★アクシス90 JOG90 3WF 3VR JOG
続きです♪
コンロッド大端部の脱がし加工を致し、この様にキッチリ逃がし切れておりますなぁ~
純正クランクのストロークは42mmでスーパーロングクランクは47.6mmですので、ストローク差は5.6mm御座いますが、上下死点に2.8mmずつストロークが増える事となりますが、単純にベース側に2.8mmのスペーサーを入れれば帳尻が合う様に思いがちですが、そんな単純な事でもないんです
やはり、ポート設定の問題も御座いますので、単純に2.8mmベースを設定すると言う事は、排気、掃気ポート全体のポートタイミングが変化する事なり、バランスが悪いセットになる可能性も御座いますし、排気ポートのみだけで考えますと、2.8mm排気ポートタイミングが早めに吐き出されるセットと同様になりますので、かなりピーキーなエンジンになる上、最悪排気音だけ喧しく、全くパワーがスポイルしてしまうエンジンとなってしまいます
手始めはピストンを仮組みし、ベースガスケットレスで腰上をフィッティング致します
まぁ~この辺の塩梅は、何度もこの手のエンジンを製作しデーターを持ち合わせておりますので、どのシリンダー、ポート、ビストン仕様により、事前にピストンを何ミリスカートチョップすると丁度良いかは判っております
ピストン下死点時の排気ポートの状況です
ベースガスケットで微調整する前提で排気ポートは加工しておりますので、ベースガスケットレスでこの状況になっておれば良いかとは思います
ベースガスケットレスの状況で、スキッシュエリア部を基準に約2.5mm程、シリンダー上面からピストンが飛び出しております
ヘッド、ベース部のアルミスペーサーです
各1mm、1.5mmを用意
私の場合、47.6mmクランクを選定する場合、シリンダーポート加工する際も考慮して居ますが、ベース厚は1.5mmで使用します(後で微調整する事も有りますが、大体これで固定になります)
これでスキッシュエリア付近を基準にシリンダー上面から約1.0mm程飛び出す形になります
大体この位の設定は私的にデフォな状況になったかと思います
後は使用するヘッドによりセットアップが変化致します
今回使用するのは、所謂レーシングビッグヘッド(燃焼室内径54mm)です
恐らく燃焼室形状からかなり圧縮が高めになる傾向な形状です
スキッシュエリア付近のクリアランスは約0.8mm程です
取り合えずヘッドを仮組みし、クランクを回転して確認致しましたが、ピストン上死点時ヘッドに干渉致しました
まぁ~予定通りですなぁ~
後は、このビッグヘッドは3VR純正ヘッド同様のフィン枚数では御座いますが、特に吸気側の方がヘッド面積が大きめに取られておりますので、シュラウドを装着する際収まりませんので、コンパクトにする為、加工が必要となり、その他のフィンの面積も大きめですので上面をフィンチョップして収まる様加工致します(加工しても3VR純正ヘッドよりも冷却率は落ちる事は無いと思います)
今のエンジンのセットアップの方向性の状況はおおよそ把握出来ました
後、ベースアルミスペーサーとクランクケース側の掃気箇所の形状が微妙にズレが御座いますので修正する必要が御座います(マジックでマーキングしてる箇所を修正します)
データー、フィッティングは何とか纏まりましたので、ジェネレーター側のクランクケースをインストールして組み込み、腰上を組んで行きたいと思います♪
でわでわww