☆★依頼車両的なぁ~15 ブレーキ周り☆★3YK 3YJ JOG


続きです♪

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カウル類を取り外し、早速ブレーキ周りを目視しつつ分解して行きます♪

フロントフォークはこの年式に割りに、ヘタリも少なく、キチンとストロークしております(大体が3RY、3WF、4LV等と同等のフォーク仕様ですが、ブーツが破れインナーチューブがサビて固着しストローク出来ていない事が多いですが、この3YK1はかなり状態も良く、一部ダストブーツが切れが御座いますが、ココも純正ダストブーツも新品に交換しつつ、点検、清掃して組み付けます

キャリパーボルト(フォークとの取り付け箇所)が、変更されている(ロンパリ状態)ですので、キャリパーを取り外した形跡は有ると言う事は理解出来ましたが、何故1本だけ違うボルトになっているのかが、有る意味違和感では御座います

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そして、マスターシリンダー、ブレーキホース内のフルードを抜き、マスターシリンダー、ブレーキホースを取り外し、キャリパーを取り外すのですが、今回はキャリパーは無論OH致しますので、ピストンシールを新品に交換し各部、洗浄、当り調整して組み付けて行きますので、この状態でキャリパーボルト(キャップボルト2本)を緩めておくと作業が捗ります(キャリパー単体でボルトを緩める際はバイス等に挟み回しませんとトルクが掛からす最悪ボルトを舐めてしまいます)

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そしてキャリパーを取り外しましたが、写真を見て頂くと判りますが、何か部品が足らないのが判りますかぁ~

パッドは結構残っておりますので、交換暦は有るのは判ります

今考えると、確かに車体を押してる時に若干キャリパー付近から、シャリシャリ音が出ており(パッドが減ってディスクに干渉してる音に似ている)おりましたが、まぁ~単純にパッドが減ってるだけかと思っておりました(パッドは新品にする予定でしたので)

ですが、この写真で見て頂けると判りますが、原因はこの部品が無いのが原因で、パッドにテンションが掛からず、ブレーキをリリースしてる状態で遊びが出来、音が出ていたと思われます

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更にキャリパーを取り外す際、ボルト(フォークに取り付ける箇所)がかなり固着して渋い上、アルミ片が同時に出てきて、「ボルト交換して有ったのに何でこんな状態なんだぁ~?」と思いつつキャリパーを取り外しましたが、何とぉ~

この様にキャリパー側のタップ目地が破損しております(汗

取り付けてあったボルトを目視致しましたが、変にピッチが荒れてる箇所が有り、目地にアルミ片が密着しておりますので、前オーナーが組み付ける際、ボルトを締め付ける時にオーバートルクで締め過ぎて、ボルトを舐めたもしくは、折れ込んだかは判りませんが、1本違う代用ボルトで強引に固定したと思われます

キャリパー本体はアルミ製ですので、キチンとトルク管理(私は有る程度経験則から手ルクレンチで締め付けておりますが)、で締め付けませんと、素材は柔らかい、粘る上、タップも壊れ易いですし、キャリパーは熱変化が大きい箇所で有りますので、タップ部のクリアランス変化も致しますので、ボルトが焼き付いたり、ボルトが緩んで来る事が御座いますし、やはりブレーキは命に関わる箇所ですので、やはり操作性の中で一番と言う程の部分ですので、破損箇所を誤魔化しつつ使用するのは大変危険です

予想外のトラブルは発生しましたので、依頼主さんにご連絡して詳細を説明し、了承して頂きましたので(まぁ~ココを疎かにはまず出来ませんが)、キャリパー交換するのも良いですが今現在ヤマンボはデットストックになっておりますので(某メーカーで同様の新品ヤマンボキャリパーは入手可だったりします)、程度の良いキャリパー(中古)を探すよりも、今回はヘリサート(M8)を打ち込み補修or強化をして修正した方が良いと考えました(ヘリサートを打ち込めばヘリサートのメリットの目地部分の強化可能となります(特にアルミ地にヘリサートを打ち込みますと、ヘリサート自体の素材はSUSですので目地が強固になりますので、断然STDよりも強化されます)

特にアルミ素材部の目地を強化する為、事前にヘリサートを打ち込み強化しておけば、この様なトラブルに陥り難いかと思いますが、やはり作業的に経験が必要な作業ですし、後は外注でヘリサート打ち込み加工をしてくれる所は御座いますので、そう言うショップさんに依頼したら良いかと思います(ですが、やは手間の掛かる作業となりますので、それなりに工賃が掛かるのは言うまでも御座ません)

後は、目地が例えばM8でそこが破損し、M10タップを切って補修しても良いですが、特にアルミ地の箇所は、逆に目地部分の肉厚は薄くなり強度が下がり目地は復活した物の、STD時よりも強度が下がると言うデメリットが発生しますので、まずこの様な状況の場合ヘリサートを打ち込みボルトサイズを変更せず修正する事が重要かと思います

スクーターの場合、ヘリサートで強化しておいた方が良い箇所は、キャリパー部、マフラーマウント部(取り外しが多いですので)は施工しても良いかとは思います

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この様な状態でしたので、無論ブレーキ周りはキャリパーを補修してから進めて行きますので後回しとなります

でわでわww