★☆私的キャブセッティング方法的なぁ~★☆

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私的キャブセッティング予想の仕方の紹介です。

※注意※個人の好み、乗り方の個体差やセッティング技術力の差異からコレがベストかどうかは貴方にしか解かりません。

★注意点★

※まず初めにエンジンを始動し、充分に暖気(10分程走行する)してから行うと機密に調律が出し易いので、必ず行います

1・★SJからSET出すこと。★
SJは予想範囲のMJを取り付けフロート内にガソリンが入った状態で(フロート油面調整も行います)、すぐにエンジンがかかりスローを打つことが基本です。(エンジンが暖まっている時)

朝一には手動チョークを引かないとエンジンが始動しない位のジェットが丁度良いです。(この辺はTKキャブ等の純正キャブレターですと、オートチョーク仕様ですので、オートチョークバルブが閉じ切った時点で判断致しませんと、惑わされるので注意が必要)

MJは、SJが決まってからSETします。
何故SJから合わせるのか?は、負圧が大きくなった時MJ側から吸われるのが多くなりますが、同時にSJ側も煙突効果で吸われる部分が無視できない程吸われているからです。

2・★2次エアー吸ってないことも条件です。★
全開走行からのストップ時にアイドリングが一定時間上がっていて、時間が経つと回転が落ちる等があれば吸っている可能性大です。
調べ方は、アイドルを上げておいてインテークマニホールド付近にパーツクリーナーを掛けてみましょう。吸っているとアイドルが落ちます。

後は↑の症状は改善したが、まだ回転落ちが悪い場合は、SJ域の混合気も薄い場合でも、同様の症状は発生致します。

3・★京浜とミクニのジェットは呼びが違う為、京浜でのセットの倍数がミクニであわす場合の数値付近です。ミクニは1分間の流量です。#200なら1分間に200ccです。

4・★ヤマハ車等に多い中速抜け★
WRを軽くしても改善出来ない時が存在します。
ニードルのテーパーが合っていない為に起こることが多いです。殆どの場合薄い状態です。
PWK等は、ニードル売っていますので上に5段階程度買う事をお勧めします。

※ノーマルエアクリーナーを使用する場合、ダクトを追加してください。エアクリーナー内の単室空気導入量が足らずガソリンとの混合比が合わなくなります。

ストリップ仕様の場合は、それに伴いキャブセットして行けば良いですが、天候にセットが左右され易い上、吸気音量はそれに伴い上ってしまいます。

ノーマルTKキャブは特に中速域がどうしてもガスが希釈される方向のセットになってしまいますので、ニードル加工して濃い方向に持って行ける様にするとセットが早く出せますし、アバウトなセットになりません。

★ボアアップのみ★
ボアアップについては、一次側吸い込み量も上がるので変更無しも有りえます。その条件として掃気と排気の比率(容量+流速)がSTDと同等で圧縮圧力も同等である。
殆どのキットが圧縮圧力が上がるので、2~4ステップ上げで決まりますが、SJが基本なのでキッチリ合わし込む事が重要です。

★排気ポート加工のみ★
掃気と排気の比率(容量+流速)が変わってタイミングが速くなる事によって薄くなります(生ガスが早く排出される為)2~3ステップ上げ程度です。

★掃気ポート加工のみ★
1~2ステップ下げです。
上記で説明した比率の問題で、多くの混合気が入ることが可能になるからです。

★掃排気ポート加工★
排気ポート加工のみで説明した比率の為、薄くなった部分を掃気加工で少々補えます。
しかし、全て補うには掃気の加工出来る場所が限られているのが現実です。
1~2ステップ上げ程度です。

★圧縮上げ★
皆さんご存知のように圧縮を上げると、ポンピングロスが出てきます。
このロス分を補ってあげる為に、1~3ステップ上げます。

★クランクロングストローク化★
1~4ステップ下げです。
何故下げ方向なのか?それは、クランクストロークが長くなった分、当然STDクランクストローク時に比べ、1工程での混合気を吸ってる時間が長くなるからです。

★ローター(フライホイール)軽量化★
1~3ステップ上げです。※レスポンスアップするとセンタースプリングを堅い目に設定し、WRは重く設定して最高速側も補う。WRも重く設定しないと合わないでしょう。

★フルカウンタークランク、赤クランク(1次圧縮上昇)★
1~2ステップ上げです。
STDのクランクケース容積より少なくなる設定となりますので、1次圧縮が上がりますが、混合気の流量が稼げないのでその分ジェット番手を上げる方向になります。

★その他★
普通に上記数値を足したり引いたりすると、有る程度の予測は立てれます。
他の要因が絡んでくると変わってきます。

★※上図は各SETパーツの範囲です。 先ず、SJ領域の解説からします。
aは全閉時で、bは全開時です。
意外と全開時に影響していますが、今までの経験と理論からコレが正しいと思われます。
煙突効果?で小さい穴が空いていればそこからの吸出しは大きいものです。

★ニードルは開閉度2/5~4/5付近まで影響していますが、テーパーになっている部分は全て影響があると考えていいですがMJに影響されます。

★MJ領域は、全開時とニードルのテーパー角に影響されますので、ニードルに影響されます。
全閉時にも少々影響します。
ニードルが刺さる部分をファンネルと見立てれば、わかる筈です。
SJはMJとワンセットで、ニードルとMJもワンセットで考えて下さい。

YAMAHA車等で中速抜けする場合は、NJを上げると解消されたりします。

PWK28だけですけど、NJの番号を表記しておきます。

★☆全てのジェット類は、湿り方向(濃い)から徐々に乾き方向(薄い)にセットするのがセオリーです。
薄い方向からのセットは危険ですので注意!

※後、他の方(車両)のセッティングを真似(ジェット番手を何番にしてるから、私のマシンの仕様もこれで大丈夫的な安易な考え)は一番危険だと私は思います。

セッティングとは、やはりそのバイクの現状をご自身の感性力の範囲内(ここは経験差がやはり出て来ます)で理解し、(同じキャブレターを使用していても、無論全然セッティングが変わる事なんて当たり前です)現物合わせで行うのがセオリーですし、色々実践して見てデーターをメモして、セッティングの反復で経験と言う物が身に付いていくと私は思います。

★☆後、私的にはガソリン燃費はあまり気にしていません。弄れば絶対悪くなるのは当たり前!燃費を悪くしたくないならノーマルのまま乗るべきです!

ノーマルでもセッティングが出ているとは限りません。

あくまでも私的なキャブセットの予測の考え方なので、参考まで(笑