★☆依頼作業的なぁ~CDI、オイルポンプ交換 その他★☆ アプリオ JOG アクシス90


先日入庫した4LV@3WFエンジン仕様の全波整流化した車体ですが、後日またご都合の良い日時に再度別の箇所の作業を行いました♪

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今回はオイルポンプ(3WF用)から規制前50用オイルポンプに交換致します

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今回の規制前50オイルポンプはJOG系の車体の物からの流用ではないです(純正品では有りますがぁ)

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そしてホース類をオイルポンプに戻し、エア抜き用ドレンボルトを緩め、気泡が無くなるまで開放して、出なくなりましたらドレンボルトを締め、オイルポンプを車体に装着し完了♪

ステーター、オイルポンプ、腰上付近がかなり汚れておりましたので、ざっとですが洗浄しておきました

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そして、先日加工しておいた3VR純正CDI改(3VR-30)を取り付け、ステーターベースの進角用長穴加工を施しておきました

取り合えずフライホイール、ファンシュラウド周りを組み込み、エンジン始動してオイルラインにエアーを噛んでる恐れが御座いますのでアイドリングを保ちます

その後、スロットルをスナッピング致しましたが、以前とは違いレスポンスが上がり、排気音も乾き気味でハリが出てきました

そして、依頼主さんに試乗して頂きましたが、「以前と違いフラットな感じでなく、2ストらしくトルクが立ち上がり加速する様になりました」と言っておりました♪

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序と言うかおまけで、キャブレター、駆動系周りの点検も致しました♪

キャブレター周りは、無論TK16が装着されておりますが刻印を確認致しましたが3WF刻印ですので、エンジンを丸ごとスワップしてるという事ですと、恐らくJOG90(3WF)に搭載されていたエンジンが積まれている感じかと思います

キャブレタージェット関係は、デフォのメイン76番、スロー42が打たれておりました

そして、この車両は某ショップさんがオクで出品していた車体を購入した物ですが、やはりインマニが純正品ではなく社外品に変更されており、そしてインマニの取り付けボルトがステンキャップボルトに変更されておりました(汗

更にエアクリーナーのジョイントも社外の3KJ純正タイプ(太いタイプ)に変更されておりました(このジョイントは安価ですが、ゴムの製品ムラが有り、すぐにクラックしてしまう場合が有り、私はジョイント、インマニは重要箇所ですので純正品しか使用しません)

クラッチも2枚が装着されてる事からもJOG90から降ろしたエンジンなのが想像出来ます

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そしてベルトはポッ○ュ製(汗

以前にもこの某ショップさんの車両が入庫した際も、同様のヘベルトが装着されておりましたなぁ~

マーキングで807と有りますが恐らく某ショップさんが記載したとは思いますが、長過ぎです

ポッ○ュ製のベルトは長さにかなりバラ付きが有り、私の経験では815mmと言うのも見た事が有ります

某ショップさんではポッ○ュ製をデフォで装着しているみたいですが、この長さで良くセットアップ出来るなぁ~と私は思います

ハッキリ言いますと、ベルトが過剰に長い事は全く持ってメリットもなく、デメリットしか生じません

ベルトは長くなればフリクションロスが発生し、スクーターの様に無段階変速な構成な駆動系では尚更悪影響が生じ、エンジンパワーがローパワーで有れば有るほど露呈致します

ミッション車で例えるなら、チェーンの張り具合でフリクション変化するのに共通するかと思います

まぁ~何時もこの手の記事で言っておりますが、ベルトは純正品で充分事足りますと言うより、純正品が一番間違いないです(チューニング度合いに関係無し)

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フェイスは2XX純正、プーリーは横○(某ショップさんではデフォなんでしょうなぁ)

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セカンダリー周りはバラシていませんので具体的には判りませんが2枚クラッチ仕様なようです

ミッションケースのボルトがキャップボルト仕様ですので3WF3~5のエンジンと言うのが判別出来ますなぁ~(3WF1~2はプラスボルトで留まっております)

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プライマリー側をバラしましたが、何とこの様な状態でした(汗

スライドピース稼動箇所がかなりエグレており、その事でガイドローラー部の側壁を削り、そしてバリが発生してウエイトローラーも側壁が変磨耗しておりました(汗

ランプレート、スライドピースも無論かなり削れているのは言うまでも御座いません

どうなるとこの様な状態になるのですかなぁ~理解出来ませんなぁ~

因みに依頼主さんにお聞き致しましたが、車体購入は半年位で、走行距離は近所をチョコ乗りする程度みたいで、数百k程しか走行していないのにこの状態になっていますので、プーリーは中古を装着されたのか、新品を装着したのかは判りませんが、まずこの様な状態になるのは異常ですなぁ~

この状態でこのままもし走行していましたら、ますウエイトローラーが飛び出し変速ムラが起き、最悪は変な場所にウエイトローラーが引っかかり、プーリー本体がクラックしてその事によりベルトが切れ、リアタイヤがロックもしくはクランク軸がロックする可能性も有ったかと思うと2次災害が出る前に、今回おまけで点検しておいて私的には良かったと思います

依頼主さんも「こんな事ってまれに起きることなのでしょうか?」と言われ私は「私は長年弄って来ましたが、この様な状態になった事は一度も無いです」とお答え致しました

あまりにもずさんな状況ですので、私的には何とか必要最低限修正出来るよう、私のストック部品で、駆動系をリフレッシュする事に致しました

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セカンダリー周りは、クラッチは2枚なのですが、見て頂くと判りますが、2JA純正タイプの補修用クラッチに変更されておりました(汗

何故、JOG90(3WF)3GF純正クラッチ(645g)がデフォですが、2JA純正タイプ(560g)に交換してしまってるのか理解出来ません

補修用を使用するなら、3GF純正タイプに交換するならまだしも、2JA純正タイプに交換してしまったら、重量が軽くなり過ぎて、エンジントルク抜けが発生し、最悪最高速も低下いたします

エンジンもデフォで、腰上をポート加工やマフラーをスポマフに変更してる訳でものないのに、クラッチを軽量化してしまってるのは、正直デメリットしか無いです

センタースプリングは3VR純正中、後期用、トルクカムは3WG純正(3AA純正同等品 無加工)です

トルクカムは溝は段減りもなく状態は良く、グリスアップして組み込みます

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ですので、私のストック品の3GF純正クラッチ(2枚 クラッチスプリング2JA純正)、センタースプリングは5FA1純正、トルクカムは取り付けてあった3WG純正(3AA純正同等品 無加工)で組み込みます

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セカンダリー周りを組み込み、ベルトは貴重な4JP純正品を装着致しました

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そして、半ジャンク品?を昔私が加工した2EX純正改(初期ロッド)プーリー、ランプレートは24G、スライドピースをおごりました♪

ガイドローラー部低速、高速域を延長加工済みで、ベルト接触面は段減りしておりましたので、冶具を使用してハンドドリル噛ませ面出しした物です

ボス、フェイスは今まで装着していた物を使用致します

まぁ今まで装着してあった横○より全然状態が良いですので、取り合えずこれでセットアップ致します

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こんな感じに組み上がりました♪

ベルトも張りの塩梅も良い状態です

初めは以前の状態と同様のウエイトローラーの重量でセット致しました

そして走行致しましたが、若干クラッチミートは良い所で繋がってはおりますが、変速し始めた時に若干回転が上昇し、少しすると回転が下がる傾向が御座いましたので、初めは3g程軽い方向にリセッティング致しました

再度走行致しましたが、変速中の回転ムラも解消さ、ピックアップも良く加速する様になりました

後は、以前はアイドリングにてエンジンの振動が若干有りましたが、これが全く解消され、恐らくプライマリが↑で説明した状態でしたので、クランク回転に対しバランス壊しエンジンの振動が発生していたと思われます

そして再度依頼主さんに試乗して頂きましたが、「全く違う車体に乗ってるみたいで、加速もムラもなく、以前の状態とは違い少しスロットルを開ければ、バっと前に進む感じですし、かなり満足しております」と言っておられましたので有り合せのパーツで構成致しましたが良かったです♪

3WFスワップ車両なのに、この様な状態で乗るのは大変気の毒と思い、私的に何となく納得の行かない感じでも有ったので、今回おまけでセットアップ致した次第です♪

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最後、アイドリングが若干高めな様に思えたので、エアスクリューを確認致しましたら、何と3回転位開いておりました(汗

マジ有り得ませんなぁ~

ですので、エアスクリューを1回転1/2で固定して、アイドルスクリューで調整致し良い塩梅で安定致しました

そして作業を完成し注意点などを説明して、撤収致しました

かなり依頼主さんは満足な感じでした

その後、メールにてご返事が有りましたが、今までより最高速は約+15km上昇、区間タイムも大幅に短縮した見たいですなぁ~

また何か有れば、ブログに登場する機会も有るかとは思います

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そして、今度入庫した車体はスーパーJOG-Z(3YK6)の点検、ファインチューニングを行います♪

でわでわww