☆★依頼車両的なぁ~ミッション、ベアリング交換☆★グランドアクシス 5FA 4VP BW'S100
以前にも入庫した事が有る5FAなのですが、今回連絡が有り「最近ミッションからギア鳴り音が出て来たみたいですので、見て頂きたいのですがぁ」と言うご連絡が御座いましたので、おおよそミッションベアリングが破損している可能性が高いですので、ミッションベアリングは交換する前提で、日時を段取りして車両を見る事となっておりました
そしてこの車両は依頼主さんが毎日仕事で外回りするのに使用してるとの事で、かなり過酷な状況で使用していて、走行距離も以前某ショップでベアリング交換(ニードルベアリングは交換していません)をしてから、約3万K程走行しておりますので、車体に関しては依頼主さん自身は約5万K程走行していると言う事でした(ニードルベアリングは最低でも5万Kは交換していないと言う事となりますなぁ)
以前私の所でミッションASSYを5FAから4VP純正ミッションASSYに交換した際は、まだ某ショップにてベアリングを交換して半年位でしたので、ベアリングは交換せず、ミッションのみ入れ替えた形となります(出来ればこの時に同時にベアリングを全て交換しておいた方が良かったと思いますが、今となっては後の祭りですなぁ)
そして、早速駆動系(プライマリー、セカンダリー周り)を取り外し、ミッションオイルを抜き、、ミッションカバーのキャップボルトを6本緩め、ミッションカバーを取り外しましたがこの様な状態になっておりました(汗
やはり見て頂けると判りますが、ニードルベアリングがこの様に内部の稼動箇所が破損して、これが原因でセカンダリーギアが軸ブレして、プライマリーギアも当たりが変化しますので、この様にギア減り、欠けが発生しておりました
エンジン側のミッションケース内はこの様に、ニードルベアリングの粉砕した残骸とプライマリギアの残骸この様に残留しておりました(ドレンボルトを緩めた時に、オイルの出が悪かったので、まずベアリング等が破損し残留して、ドレン通路を詰まらせておりましたので、ドレン出口から針金を突っ込みましたら、勢い良くオイルが出て来ました)
そして、各ベアリング(5箇所)、ニードルベアリング(1箇所)、オイルシール(2箇所)をセパレーターを使用し抜き取り、キッチリミッションケース内を丹念にパーツクリーナー、歯ブラシ、ウエスを使用して洗浄し(ミッションケース内はアルミ製ですので、アルミの切り子が見難いですので、パーツクリーナーで吹くだけでは内壁にへばり付いておりますので、注意が必要です)
お高いニードルベアリングは、ミッションカバーも交換するのですが、一応粉砕はしておりませんので使用可能ですが、このニードルベアリングも新品に交換しますので、この様にミッションカバーをバーナーで暖め、自重でニードルベアリングを抜き取ります
抜き取ったベアリング、オイルシールと5FA純正ミッションASSYですなぁ~
今まで装着していた4VP純正ミッションASSYは何とかプライマリーギアのみ交換で何とか再起出来そうな感じですので、依頼主さんは持ち帰りストックして置く事となります
ベアリングはニードルベアリングのみ純正品(OKI製)、その他はNTN製C3を使用します
まずはアクスルシャフト部のオイルシール、ベアリングを打ち込みました
ミッションカバー側のベアリングをインストール致しました♪
エンジン側のミッションケース側のベアリングをインストール致しました♪
後、各ベアリングに高速ベアリング用グリスを塗っておき、初期当たりが出易い様にしておきます
ミッションギア関係を組み込んで行きます
まずはミッションカバー側にプライマリギアを圧入して組み込みました
アクスルシャフト、コニカルスプリングワッシャー(ファイナルギア部分)、ファイナルギア、セカンダリーギア、コニカルスプリングワッシャー、ワッシャー(セカンダリギア部)を組み、ガスケットをエンジン側に組み付けます
そして、ミッションカバーを組み付けキャップボルト(6本)で留めて、ミッションオイルを注入し(110cc)完成♪
リアタイヤを取り付け、ミッションの状態を確認致しましたが、異音も無くスルスル稼動致しますので、問題なく稼動してるかと思います
作業しながら依頼主さんと色々バイク談義しながら、ゆっくり休憩を挟みつつ行なっておりましたが、大体3時間半位で作業は終わりもちろん即日車両は運行出来る状態ですなぁ
その後、メールにてその後の車両状況をお伝えして頂きましたが、「すこぶる走行抵抗も無くなり、ギア比が5FA純正に変更致したが、今までよりも最高速も大差なく伸び、区間タイムが短縮されております」と言う事でしたので、キッチリ修正出来たかと思いますなぁ~
でわでわww